パーゴラ・シェルター
(KDシリーズ)

1994
(株) ホクショウ
基本スパン:2,5m, 3,0m, 3,5m

このKDシリーズは、素材の手触り感やディティールにこだわるミクロな視点と、空間の構成要素としてデザインするマクロな視点の融合をコンセプトにしたパーゴラ&シェルターやストリート・ファニチャーを構成するシステム。
パーゴラ&シェルターの基本構成要素である「柱」、「桁」、「桟木・屋根」をそれぞれパーツ化し、様々な組み合わせにより、設計プランのイメージに合わせ、より相応しい空間演出を可能にしたシステム。
基本要素の一つである「柱」は、4つのパーツ構成でソケット方式に組む事で、柱の意匠、カラースキームを、形状で10タイプ、カラーで4タイプの柱パーツから自由に選び、組み合わせる事により、設計意図に幅広く対応できる。又、設置場所に合わせて、木貼りタイプ、植栽を絡めることのできるトレリス・タイプもある。
「桁」は、断面120mmの外径のアルミ押し出し型材で、4方向にレール溝を設け、平鋼形状のジョイントを仕込みそれを媒介としてパーゴラの桟木、シェルターの母屋など他の部材を固定する。そしてこの桁はアルミ鋳物のジョイント金物の組み合わせで、縦、横、斜め、そして柱と連結させることによりフレキシブルな平面展開が可能で、同時に、同じアルミ押し出し型材とジョイント金物の構成でストリートファニチャー(ベンチ、サイン、フェンス等)への展開もできる。
木部はカリフォルニア・レッドウッドを使用。「桟木・屋根」はそれぞれの桁フレーム形状に合わせ6種類のパーツをセレクトできる。又、屋根は野地板、垂木をOSB材の大判パネルを使用して一体化パネル構造とし、現場施工時の工期短縮、コストの削減を図ると共に、ストック(年間稼働率のアップ)による品質及び生産供給の安定化をめざしている。