ta yu tau
“檜”と“お風呂”の可能性展

2015
le bainギャラリー
会場構成:川上元美

日常の喧噪をはなれて、しばし静寂の世界に身を置き、木の香漂う掛け流しの湯船に身体を委ねて揺蕩うときの、なんと至福なことか。檜に含まれる“フィトンチッド”の効用を、身体いっぱいに受け止めて、木造の風呂の持つ温もりや、優しい肌触りは、他の素材では得られない。

 「タガ」の無いすっきりとした形状は、伝統に根差しながら、新鮮な革新性を物語る。10年程前から、日本の針葉樹をテーマに取り組み、伐採期を迎えた杉や、カラマツの活用を、そして檜をテーマにした水廻りのデザインに携わって参りましたが、此の程、檜創建の浴槽や洗面台とともに、リラインス社の製品とのコラボレーションにて、ル・ベインの空間を利用した、「ta yu tau “檜”と“お風呂”の可能性展」を開催することになりました。