CCC
(カ−ボン コンポジッット チェア)

1985-90
ヤマハ(株)
ITALCOMMA社
W530×D510×H740(SH430)
ブナ成形合板、CFRP

1994
(株)岡村製作所
W530×D510×H740(SH430)
ブナ成形合板、CFRP

椅子にはその表現と素材の上に構成と原理が現れることが多い。そして造型イメージの具現化に際し、素材や技術がイメージを規定することや、逆にイメージがそれらを発展させることがよくある。この椅子はカーボン(CFRP)を用いて、その特性を生かし、当時のメーカーの流通に乗せて販売可能な商品としての可能性を試みたものである。未だカーボン素材は高価なもので、一般商品への多用は難しいことから、ブナ材と複合して成型したフレームで、カーボンの弾性や軽量性を、少ない使用量の中から如何に引き出せるか、CADによるシュミレーションで強度等の確認をしながらまとめたもので、過渡的要素を内包しているといえる。表面材、仕上げにバリエーションがある。