不揃いの花筒
「火の手」「人の手」により
表れるテクスチャーの壁

2018
菅原工芸硝子株式会社

「火の手」
いま国内の杉が伐採の時期を迎えている。間伐を怠ると山が荒廃していく。杉問題への気づきを期待して古くから街路の景観を形作ってきた焼杉の下見板塀、あの焦げた木肌の表情をガラスに移し留めてみようと思った。
杉材の木型に直接溶解したガラスを吹き込むと徐々に焼きが進んで、十本十色。

「人の手」
筒ガラスのプレーンな表面に、大工の削るざっくりしたデコボコのなぐり加工のような力強い表情を施す、これ「名栗切子」と命名す。

デコボコの透明なガラス花瓶、黒ガラスはまさに墨衣、内側にチタンや銀鍍金を施して燻したような朧銀の表情が虚ろ。